昔話からですみません💦
1眼レフ以前のビューカメラやレンジファインダーカメラにおいて、広角レンズは絞りを中心とした前後対称のレンズ配置をしたアンギュロン系のレンズが主流でした。
1眼レフが主流になるとミラー動作に必要なスペース確保の為、バックフォーカスの長さが必要になる為、アンギュロン系のレンズは使用出来ません。
そのため、レトロフォーカスのディスタゴン系のレンズが主流になりました。
しかしディスタゴン系レンズは諸収差の補正や小型化がどうしても難しいのです。
過去に1眼レフカメラからミラーを外したり、ミラーの動作を制限し、別体ビューファインダーを用意してまで(つまり1眼レフカメラの良さを全て捨て去り、否定した上で)アンギュロン系のレンズを搭載したカメラをいくつも見て来ましたので、広角レンズにおいて、光学的にミラー動作部分は邪魔な事は肌で感じていました。
1眼レフカメラのレンズ設計者はバックフォーカスの長さをさぞ呪っていた事でしょう...
時を経て電子技術、バッテリー性能が飛躍的向上を遂げミラーレスカメラが登場して来ました。
ミラー動作空間が無いためバックフォーカスを短くする事が出来るようになり、さぞかしレンズ設計者は様々な呪縛から解き放たれた事でしょう!!
各社のミラーレスカメラ用レンズの構成図を見ると対称型に限らず、より自由な光学設計がなされたレンズがラインナップされています!
各社からフルサイズミラーレスカメラが続々と発表されているようです。
カメラ本体にも注目ですが、レンズの構成などもより注目すると面白いと思います!!
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