MacBook AirとiPad、iPhone、iMacの使い分けについて

2012年7月15日
より


私は、新しいiPadを所有しています。そして、昨日、気になってしょうがなかったMacBook Air 13″を購入しました。

iPadとノートパソコンの使い分け

iPadのようなタブレット・デバイスが市民権を得るにつれて、これまでモバイルの主役だったコンパクト・ノートパソコンとの使い分けについて議論 を目にする機会が増えました。私は、Retina iPadのオーナーですが、MacBook Air 13″を購入しました。購入に至る自己分析と買った直後の率直な感想をご報告したいと思います。
一言でいえば、全く目的が違います。用途が違うのです。ノートパソコンを使うというシチュエーションとタブレット・デバイスを使用する場面は違うのです。

ノートパソコンは情報の加工と発信に向く

MacBook Air、すなわちノートパソコンは、情報を発信するための手段であり、そのための環境を整えてくれます。このブログを書く手段として大いに活用しています し、Evernoteを使った情報整理と活用もiOSデバイスよりも遥かに使い勝手に優れます。メモをタイピングするスピード、変換効率、カーソルの移 動、文章の修正など、どれをとっても編集能力としては、ノートパソコンの方がタブレット・デバイスよりも優れます。そして、進化させるのも容易です。
完全なマルチタスキング・システム、複数のウィンドウを展開させて、同時並行的に処理をこなすことが簡単です。プログラム的に複雑なことにも対応しているので、あらゆる処理を高速・並列処理することが可能なのです。
ブログに投稿する写真を選択し、加工し、貼付ける、という一連の動作にストレスはありません。
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*価格は執筆当時の価格です。

タブレット・デバイスは、情報の閲覧・プレゼンに向く

一方で、タブレット・デバイスは閲覧性に優れます。機動性に優れます。iPadでPDFファイルの資料を見せたり、読んだりするときの利便性は、遥かにタブレットデバイスの方が勝ります。そこに手書きの注釈を入れたり、赤丸で囲んだりすることも可能です。
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メモを取るスピードも、スマートフォン、タブレット・デバイスの方が優秀です。起動のスピードとその後の処理がシンプルに構成されているからです。 テキストメモに限らず、手書きのポンチ絵などを書くのも、タブレット・デバイスの方が機動力があります。指先で、ラフなスケッチを描くのが簡単にできるか らです。PCでマウスやタッチパッドで曲線を書くのは至難の業です。
また、Retinaディスプレイであれば、印刷したものよりも鮮明です。拡大縮小も思いのままです。最近愛用しているBookStandで雑誌(和雑誌よりも洋雑誌の方が断然いい)を読むのも大変便利です。もちろん、AmazonのKindleソフトも秀逸です。

どっちつかずの作業

どちらでもよいと思えるのが、一番にメール処理です。メールを読むだけだったら、おそらくスマートフォンが一番です。ただ、添付ファイルを読むのは 厳しいです。iPadであれば広い画面での閲覧が可能なので、添付ファイルを読むのに適しています。一方で、必ず返信をする必要があるとき、長文で返信を 書く必要があるのであればノートパソコンの方がよいといえます。しかし、メールを受信して最初の一言を書き出すまでの時間がかかります。
私ならば、メールに対する簡単な返信をiOSデバイスで行い、詳細は電話で話します。その方が双方にとってのコミュニケーションエラーが少なくな り、見解の相違を防ぐことが容易になる一方で、時間も短縮できるからです。急ぎでない案件については、会社でPCを使って返信するなりすれば良いだけのこ とです。何でもかんでも、出先でする必要などないからです。
メール以外にどっちつかずといえるのが、ウェブサービスの利用です。ただ、ノートパソコンにはGPSがついていませんが、iOSには付いているもの があります。GPSと連動するものであれば、GPSが内蔵されているタブレット・デバイスの方が良いでしょう。また、既にAmazonの用に支払い情報と か送り先の情報が登録されているのであれば、断然タブレットの方が便利です。しかし、新規に登録するとなると、PCを使った方がストレスなく発注できます ね。

主体的にどう使うのかが問題となる

なんにしても、万能の道具というものはないのです。
自分が何をしたいのか?という「目的」が先にあって、その「目的」を達成するための使いやすさ、使い勝手の良さ、使用体感の気持ちよさ、などが使い分けの判断基準となります。主体性を発揮しなくてはならないのです。
道具に頼って、この道具があれば多分自分を変えてくれるだろう!とか、効率的にできるだろうなどという、根拠のない幻想で道具に接してはだめなので す。結局、使いこなせない、という大きなストレスに苛まされることになり、お金を浪費し、時間を浪費し、ストレスだけが積み重なって、自信を失うだけで す。むしろ、何もしない方がいいくらいです。残念です。とても、痛いです。

ITガジェットは趣味を主体に考えた方がいい

つくづく思うのですが、ITガジェットを生産性の向上とか知的生産活動のために買うのは、やめた方がいいのではないでしょうか。元を取ろうなんて、 浅はかな考えを持たない方がいいと思います。1年経てば新機種が出て、そちらが欲しくなるものです。だから、1年単位の消耗品として考えた方がいい。
消耗品なのだから、無理な思い入れなどせずに、趣味の世界を拡張するための手段として考えた方がいい。手芸が好きなら、手芸のサイトを見たり手芸の SNSに参加する、そのために最適なITデバイスは何がいいのかを聞いたり、考えたりすればいい。映画が趣味なら、DVDをリッピングしたいのか、ディス クをレンタルしたいのか、ネットでダウンロードして視聴したいのか、様々な手段を調べて、自分のライフスタイルに合う方法を選択して、そのために最適なデ バイスを探せば良いのです。
趣味の世界の拡張のために、毎月1万円払うとしたら、12万円のデバイスを購入することになりますし、その半分なら6万円が目安ということになります。
そして、その上で、欲張らずに、気になる分野に手を出してみればいいのです。PCにしてもタブレット・デバイスにしても、スマートフォンですら、多 様なことができると喧伝されています。でも、たくさんのことができるからといって、それらすべてをやるだけの気力も時間もある訳がないのです。21世紀は 20世紀のように、標準的な使い方というのは、全く存在しないからです。

で、私の使い分けは?

昨日購入したMacBook Airは、モバイルノートとしての機動力を生かして、家の中で場所を選ばずにブログを書いたり、読書のメモを作ったり、Evernoteを整理・編集した りという具合に、テキストベースの作業を中心に行う予定です。移動するまな板みたいな感覚です。具体的には、iMovieやiPhoto、そして iTunesまでも使う予定はありません。データの重い作業、動画、写真、音楽などは、iMacで作業をします。それから、外に持ち出すということもあま り考えていません。
iPadとBlueToothキーボードという組み合わせは、外出時にちょっとしたテキスト入力をしたいとき、モバイルノートとしての性格そのまま で使用します。実際のところ、週末ぐらいしか外出する機会はありませんし、その週末も家族と過ごす時間を優先させていますので、モバイルの必要性は低いの です。
荷物を減らしたい場合は、iPadだけを持ち歩きます。TIMEやBusinessweek、Wiredなどを購読しているので、RSSのチェック以外はそういったものを読んでいます。
自転車通勤のときは、iPhoneしか携行しません。運動のログをとったり、行動記録、家計簿管理、ぐらいしかできないからです。仕事の最中は、仕 事に集中していますので、余計なことはしていません。昼休みも社内のコミュニケーションの方を重要視していますから、ITデバイスを触るのは最小限になり ます。
ITの達人のように、本を書いている人のように使い倒すようなことはしていません。一生懸命にはなりません。あくまで従としての存在であり、メイン ではないからです。メインは、そのとき、そこでしかできないことに集中することです。ITはサポートであり、支配されるものではないと思います。主客転 倒、本末転倒には陥りたくないですね。

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